11月1日 決算特別委員会

議事
(1)付託決算の審査
  ア 報告第1号 令和2年度墨田区一般会計歳入歳出決算
  イ 報告第2号 令和2年度墨田区国民健康保険特別会計歳入歳出決算
  ウ 報告第3号 令和2年度墨田区介護保険特別会計歳入歳出決算
  エ 報告第4号 令和2年度墨田区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算
   以上4件を一括して議題に供した後、一般会計の款7・産業観光費及び款8・土木費の質疑を一括して行った。
   なお、委員会の午後の再開後に、理事者から発言の申出があったため、これを聴取した。
   質疑終了後、自由民主党からの申出により、委員間討議を行った。
   その後、本日の会議を終了し、明2日(火)午前10時から委員会を開会し、教育費及び議会費の質疑を行うこととした。
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             会議の概要は、次のとおりである。
                             午前10時00分開会

○委員長(佐藤篤) 
 ただいまから決算特別委員会を開会いたします。
 早速議事に入ります。
 付託決算の審査を行います。
 報告第1号、報告第2号、報告第3号及び報告第4号の各会計決算、以上4件を一括して議題に供します。
 本日は、一般会計の款7・産業観光費及び款8・土木費の質疑を一括して行います。
 それでは、順次質疑を承ります。
 初めに、立憲民主党墨田区議団の質疑を行います。

◆委員(井上ノエミ) 
 今日もよろしくお願いします。
 まず、157ページの土木費の放置自転車対策に関連して伺います。
 最近、私の地元で歩道に電動自転車が放置されていました。区内でも電動自転車が大変増えています。
 ただ、処分するときにはバッテリーと車体を分けて処分しなければなりません。所有者はそれが面倒だからと、放置しているようです。
 そこで伺いますが、墨田区が処分しなければならない放置自転車のうち、電動自転車は何%ぐらいあるのでしょうか。
 また、電動自転車は処分に手間と費用が掛かります。本体とバッテリー部分はどのように処理しているのか伺います。
 また、もし費用が掛かるなら、金額について教えてください。

◎土木管理課長(吉田優司) 
 ただいまのご質問でございますけれども、撤去自転車のうちの電動自転車の具体的な割合については、確認してございません。
 ただ、一般的に電動自転車は、非常に高額なこともありまして、利用頻度も高いことから、返還率が高く、かなりのものは実際に引き取っていただいているのが現状でございます。
 また、撤去した自転車を最終的に処分するに当たりましては、まずは売却をするということを優先してございます。電動自転車かどうかにかかわらず、自転車については、1台当たり一律いくらという形で売却をしておりまして、区のほうで経費を掛けて処分をしたという実績はございません。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、放置バイクについて伺います。
 数か月前に路地裏に放置されたバイクがありました。ナンバープレートのないバイクでした。歩道に放置してあれば、墨田区が処理することになると思います。税金を使わずに、民間会社に無料で引き取ってもらうことは可能なのでしょうか。
 また、放置された自動車の場合はどうでしょうか。車の場合には、多くの業者が廃車を無料で引き取ってくれます。この場合、公的な手続は面倒だと思いますが、どのように処理しているのか、伺います。

◎土木管理課長(吉田優司) 
 まず、路上に放置されているバイクや車については、盗難車かどうかを含めて警察のほうでご対応いただくようにしてございます。
 ただ、盗難車以外のもので、継続して路上に放置されているものにつきましては、道路に放置された廃棄物として区のほうで撤去し、また、その撤去した廃棄物については、告示を行った後に区が所有権を取得し、実際にはこちらの方も売却処分をしてございます。
 したがって、放置バイクや車に関しての処分費というのも、区のほうで支出はしてございません。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、158ページの交通安全施設費について伺います。
 今年の6月には、千葉県八街市で下校中の児童の列に飲酒運転のトラックが突っ込み、児童2名が亡くなりました。この現場は、5年前にも児童が負傷する交通事故のあった場所でした。相変わらず通学中の児童の交通事故が全国で起こっています。
 墨田区は、山本区長が就任してから、交通安全対策には力を入れていただいたと評価しています。通学路の点検も実施して、対策を取っていただきました。その結果、最近の警視庁の交通事故マップを見ても、墨田区の交通事故件数はかなり減っています。
 しかし、通学路に関しては、油断しないで毎年改善していく必要があると思います。道路にペンキを塗るだけでも、運転者への注意喚起になります。
 今年の予算では、通学路に関して特に対策を取った地域があったのか、伺います。

◎道路公園課長(江波戸史恭) 
 通学路におけます主な対策箇所でございます。そちらにつきましては、立花吾嬬の森小学校付近におきまして、通学路標識の改修を12か所行わさせていただきました。
 また、歩道が片側しかない小学校前の道路におきまして、区画線を引き直し、児童が安全に通行できるスペースの確保を図っております。
 また、錦糸小学校、両国小学校の通学路におきまして、停止線の強調表示を行っているところでございます。
 また、現在検討中ではございますが、交差点の巻き込み対策やガードレールの改修、路側帯のカラー舗装等を実施する予定でございます。
 また、9月に実施いたしました通学路の合同点検で要望のあったカーブミラーや標識等の設置、区画線の引き直し等の対策を進めていく予定でございます。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、162ページの公衆便所費について伺います。
 私の地元の若宮公園でも、新しいトイレができました。保育園の子どもたちが午前中はたくさん遊んでいるので、とてもきれいなトイレができてよかったです。
 ただ、トイレに目隠しはあるのですが、少し内部に入ると、男性便器が丸見えだという意見があります。墨田区内のほかのトイレも見てみましたが、外部から男性便器が丸見えの公衆トイレがほかにもあります。
 治安上の理由も分かりますが、もう少しデザインを考えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

◎道路公園課長(江波戸史恭) 
 男性トイレが見えてしまうということでございますので、目隠しのほうをさせていただきたいというふうに思ってございます。

◆委員(井上ノエミ) 
 以前にも一般質問で若宮公園のトイレについて伺いました。
 男性、女性のトイレの案内サインを付けるとの答弁でした。まだサインが付いていませんので、なるべく早く付けていただきたいと思います。答弁は要りませんので、よろしくお願いします。
 次に、160ページの公園の再整備事業について伺います。
 私の近所の日進公園が整備され、芝生が一部に入りました。日進公園は家庭センターの跡地に保育園ができました。また、木をほとんど切って児童遊園のようになりました。そのために芝生が養生中とあっても、子どもたちは中に入って遊んでいます。
 多くの子どもたちが遊ぶ公園に芝生を入れても、維持管理が大変難しいと思います。児童が多く遊ぶ公園に芝生を入れることは、見直す必要があると思いますが、ご意見を伺います。
 また、いつも養生中では、芝生を入れる意味がありません。状況によっては、芝生を剥がしてしまうことも検討する必要があると思いますが、どのように考えますか。剥がしてしまえば、維持管理費を節約できます。ご見解を伺います。
 また、これから整備するかしわ児童遊園と、昨年整備された東向島北公園については、芝生はどうなっているのか、伺います。

◎道路公園課長(江波戸史恭) 
 まず、児童遊園に芝生を入れることにつきましての区の見解でございますけれども、公園等の芝生につきましては、再整備を行う際に、地元住民とのワークショップや町会などからの意見を聴取し、区民ニーズを踏まえた公園として整備をさせていただいているところでございます。
 公園の利用方法や整備コンセプトとともに、良好に育成できる場所かどうかを含めて、判断をさせていただいているところです。
 また、養生中に子どもたちが中に入るということもございますので、分かりやすい看板を設置するなどで対応していきたいと考えているところでございます。
 また、維持管理費の節減のところでございますけれども、芝生の養生につきましては、健全な育成を行う上で重要な作業でございます。公園の芝生は都市の貴重な緑地空間の一つでもございますので、設置しているものを廃止するという考えは今のところございません。
 最後に、かしわ児童遊園と昨年整備された東向島北公園でございますけれども、東向島北公園は、広場の拡幅整備を令和2年度に実施しておりまして、芝生の広場は整備してございません。また、今年度実施いたしますかしわ児童遊園の再整備でも、芝生広場を整備する予定はございません。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、167ページの都市景観形成促進事業費、公共サインの維持管理について、伺います。
 都市や公園の景観において、公共サインは大変大事です。一部の地域や公園だけでも、新しいデザインを採用することを検討してもらいたいと思いますが、ご見解を伺います。
 また、UDCすみだと協働して新しいデザインを学生から提案してもらうといいと思いますが、ご見解を伺います。

◎都市計画部参事(久井隆司) 
 公共サインにつきましては、高齢者、障害者、外国人等の全ての歩行者に分かりやすく統一するために、平成28年に墨田区公共サイン整備マニュアルを改定いたしました。
 区内には90基の公共サインがございます。これらの公共サインについては、平成31年に全てこの基準を満たすように改定をさせていただいたところでございます。
 したがいまして、一部の公園に新しいデザインの公共サインを設置することは難しいものと感じてございます。
 ただ、今後社会情勢の変化等に伴って、公共サインの整備マニュアルを改定するような場合がございましたらUDC等の私見を取り込むというようなことも検討させていただきたいと考えているところでございます。

◆委員(井上ノエミ) 
 この事業では、一律のデザインであることは理解できます。ただ、都市景観という観点から、公共サインのデザインは非常に大事です。墨田区らしいすてきなデザインを、一部の地域でいいですから導入してもらいたいと思います。
 次に、160ページの住宅費に関連して伺います。
 墨田区では、すみだゼロカーボンシティ2050が宣言されました。墨田区のあらゆる部門で、省エネを図る必要があります。公営住宅においても、太陽光パネルを付けるとか、窓を二重ガラスにするなどの省エネ対策を取る必要があると思いますが、何か考えていることがあれば、教えてください。

◎住宅課長(秋山和栄) 
 区営住宅への太陽光発電装置の導入でございますけれども、区営住宅に関しましては、建物が古いものが多いため、太陽光発電装置の荷重でありますとか、また、どの程度構造上設置が可能か、調査をする必要があると考えております。
 また、窓の二重ガラスについても、構造上の調査が必要であると考えております。
 現在、公営住宅の省エネ対策として、共用部分の照明のLED化を今順次進めておりまして、今、5棟のうち4棟が済んでおります。計画修繕の際に、残りの1棟についても行っていきたいというふうに考えております。

◆委員(井上ノエミ) 
 最後に、170ページの墨田区良質な集合住宅認定制度について伺います。
 この制度にも是非省エネ対策を重要項目として入れていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
 東京都には2,000平方メートル以上の大規模マンションには、マンション環境性能表示制度があります。これは建物の断熱性、省エネ性、太陽光発電、長寿命化、みどりの環境などを総合評価しています。建物の省エネは、これからは大変重要な項目になりますので、ご見解を伺います。

○委員長(佐藤篤) 
 それでは、そのようにご承知願います。
 これより委員間討議を行います。
 順次、ご意向を確認させていただきます。
 初めに、新しいすみだは委員間討議のご意向はいかがですか。

◆委員(井上ノエミ) 
 ありません。

○委員長(佐藤篤) 
 それでは、井上委員から、いかがですか。

◆委員(井上ノエミ) 
 やったほうがいいと思います。